![]() |
![]()
|
タクシー運転手と雲助〜タクシーでGO!!(11/08/09) |
|||||||
| 私が、初めてこの徳島を訪れたのは、平成9年4月のことだ。そのときは自家用車で来て、半日くらいで本土に帰ってしまった。次に訪れたのは、同年7月のことだった。 電車で高松まで行き、そこから汽車(注:最近は汽車という言葉を聞かなくなりましたが、徳島には未だに電車は走っていません)に乗り換えて、徳島まで赴いた。その日は非常に天気が良く、高松から徳島までの間、山の緑を楽しみながらの、のんびりとしたローカル線の旅であった。 徳島駅について、滞在予定のホテルまでのタクシーを拾った。駅前のタクシー乗り場には何台もタクシーが止まっていたので、その一番先頭の車両に乗り込み、目的地を告げた。 私 「すみません。○○ホテル、わかりますかね?そこまでお願いします。」 タクシー運転手 「・・・・・・」 タクシー運転手は、何の返事もなく車を発進させた。 ????。私の声が聞こえたのだろうか?聞こえていないのに発進するわけはないから、聞こえてないわけではなさそうである。もしかしたら言葉が不自由なのだろうか。それなら合点がいく。なるほど、この運転手は、言葉が不自由というハンディを背負いながら、精一杯社会生活を営んでいるのだ。 しかし、運転が荒い・・・・・。車線変更するときにも、ウィンカーを出さない。片側二車線の道路の、車線の真ん中を走ったりする。やはり、言葉がしゃべれないというハンディは、多少なりとも人格に影響を与えてしまうのだろうか。きっと、今まで健常者から迫害されて、そういった鬱積が、運転の荒さにつながっているのだろう。このような不幸な人を作らないためにも、健常者は障害者をサポートし、決して迫害や差別をしてはならないのだと、強く再認識させられた。 しかし、運転が荒い・・・・・。よく見るとシートベルトもしていない。多少不安になってくる。怖い・・・・。 交差点では、直進車の目の前を無理に右折してクラクションを鳴らされる。その勢いで、横断歩道上にいる歩行者を轢き殺しそうになり、歩行者に対してクラクションを鳴らす。 う〜ん。さすがにそれはまずい。たとえ障害を持ち、そのハンディを背負いながら精一杯生活しているとはいえ、青信号で横断歩道を渡っている歩行者を轢きそうになり、あまつさえクラクションを鳴らすのはいただけない。健常者へ対する恨みであろうか?この障害者への差別というのは、それほどまでに苛烈なものであったのか。 そうこうしているうちに、目的のホテルに到着した。やはり無言である。料金メーターを確認して私が料金を支払おうとしたとき、タクシーの無線から音が聞こえてきた。 「ピーピー。○○号車、今どこにいます?」 ああ、この運転手さんは言葉がしゃべれない。こんな時はどうしているのだろうか?通常なら「○○まで、送迎お願いします。」といった無線が入ってきたら、近くにいる運転手は無線で返答し、そこに赴く。しかし、この運転手はそれができない。もしかしたら、何か特別な通信手段があるのかもしれないが、どちらにしても、仕事上、ハンディになるのは間違いない。なんてかわいそうに・・・。と思っていたら、驚くべき事が起こった。 「○○号車、現在○○ホテル前。これから向かいます。」 ?????。なんと、この運転手は流暢な日本語で無線に答えたのである。この運転手は言葉が不自由ではなかったのか?言葉が不自由であったからこそ、私からの問いかけに答えることができなかったのではないか。 どうやらそうではなかった。この運転手はふつうに日本語をしゃべれたのだ。ということは、この運転手は私の言葉に、あえて返事をしかなったことになる。私は、それほどタクシーを利用したことはないが、ここまで、対応と運転のひどいタクシーに乗ったのは生まれて始めてであった。いくら何でも、客からの問いかけには返事をするのが礼儀というものだろう。いや、もしかするとこの運転手は、仕事に対してシビアなだけなのかもしれない。自分の仕事は、客を速く目的地に届けることであって、客に返事をすることや、まして愛想を使うことなどドライバーのプロとして許せないのかもしれない。 あれから2年の月日が流れた。ふと、こんなことを思い出したのは、先日、徳島空港からタクシーに乗ってしまったためだ。私はタクシーに乗った瞬間、「しまった!!バスにすればよかった。」と後悔してしまった。なぜなら、無口で無愛想で、強烈に運転マナーの悪い、ついでに運転の下手な、徳島スタンダードな運転手だったからだ。今回の運転手も、最初から最後まで一言も言葉を発しなかった。 「止まれ」の標識が所々の交差点にあるが、徳島の人はほとんど一旦停止をしない。もしかしたら「止まれ」の文字が読めないのかもしれないと思えてくる。一度、確実な文盲率を徳島で調査してみたいものである。私の推測では、文盲率は50%を越えるのではないだろうか。すると、私が最初に乗ったタクシーの運転手は、たまたま日本語を話すことができただけで、もしかすると、ほとんどのタクシー運転手は日本語が本当に話せないのかもしれない。 徳島で、何度かタクシーを利用しなければならなかったが、4回に3回はいわゆる、「無愛想、運転マナーが悪く運転が下手」な徳島スタンダードな運転手だった。そのくせ車内には、「ご要望をお聞かせください」といったアンケート用紙や、ことさら明るい対応を謳った宣伝文句がある。どうやら、徳島のタクシーは接客業というものを誤解しているらしい。いや、それが問題にならないということは、徳島自体、接客業というものを誤解しているのかもしれない。徳島のスーパーや商店、レストランなど、接客の基本のできていないところがあまりにも多すぎる。このことを徳島の人に聞いてみると、「えっ、そんなことないよ。」という返事が返ってくる。 ものを知らないということは不幸である。確かに、どこにでも愛想の悪いタクシー運転手はいる。しかし、徳島は、その割合が尋常ではない。それでもなお、徳島の人はそのことに気づかず、徳島が日本で一番住み易いと思っているらしい。この不幸な人々に、同情の涙を禁じ得ない。是非とも、京都に本社のある、接客態度では定評のあるMKタクシーに進出していただいて、徳島の人々に、日本スタンダードなサービスというものを教えたやりたいものである。 注:もちろん文明的な徳島の人もいます。 |
||||||||
| ■交通道徳とは〜徳島にみる交通マナーの実体 ■徳島県警、その怠慢の実体〜車庫証編 ■フォーク並びと文明度 ■散乱する買い物カート ■タクシー運転手と雲助〜タクシーでGO!! ■県庁様のある町 ■おそばな話 |
||||||||
assahi.com に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約に
より保護されています 。
Copyright 2000 Assahi Shimbun. All rights
reserved. No reproduction or republication
without written permission.
Send feedback to webmaster@assahi.com