English
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| 週刊現代(12/04/12)より引用 |
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| 大新聞の「暗部」ともいうべき新聞販売店の実態について、現役の販売店員が内情をつぶさに明かしたインターネット・ホームページがある。 このホームページ「THREE SPECIAL」は98年6月の開設以来延々と書き足され、現在34章に達している。A4の用紙にプリント・アウトすると100枚近くに及ぶ力作である。 このページをつくっているのは、関東近郊の朝日新聞販売店に所属する現役の販売店員A氏(31歳)。 A氏は、このホームページ上で「アルバイト時代から通算して14年間新聞販売店で働いてきた」と自己紹介しているが、本名は明かしていない。このホームページでは、これまで外部からはうかがい知れなかった新聞販売店の実状を、内部告発の形で赤裸々につづっている。 「A氏のホームページは、一部の販売店員の間では有名な存在でした。ホームページには朝日新聞とは書かれていないが、ボクたちが見れば朝日の販売店とすぐわかる。通常表に出ることのない拡張団や景品など販売店の実態をあらいざらい公開してしまっているからです。『あんなことを書いてよく問題にならないな』という気がしました」 (都内の新聞販売店主) このページにつづられたA氏の主張は、「大新聞はすでに読者数が飽和状態になった市場で、ムリな拡販競争をしているために、様々な矛盾が起きている。押し売りまがいの拡張団や、違法な高額景品、残紙問題の背景には本社サイドの強引な『目標部数』押しつけがある」ということに要約できる。A氏は、「押し売りと言っていい営業で新聞を売るのは時代遅れである以上に、顧客に対する冒涜」とまで書いている。1000万部の読売と850万部の朝日が部数でしのぎを削っているが、販売店にはそのしわ寄せが来ているのである。 とかく評判の悪い拡販員については、このように明かされている。 <(拡販員は新聞社の)本社が『○○販売店に行ってくれ』と委託しているわけです。 『拡張員』というのは、ほとんどが『セールス・チーム』という『拡張団』に属していて、本社から拡張団に、『営業日程』が出され、それに基づいて仕事しているというわけです。(契約獲得1部あたりの拡張員の成功報酬は)3ヵ月契約4000、6ヵ月6000、1年8000円です(俗に『ヨーロッパ』という)>(ホームページより) 要するに拡張団は地域の販売店ではなく、本社の直接の要請によって「重点地区」に出動し、拡販を行っているという。しかもこのページではこれまでタブーになっていた拡張員の報酬額まで明かしてしまった。 一方拡張団でなく一般の販売店員が拡販する場合には、新規読者を獲得しても手当は1500円にしかならない、とも書かれている。 これ以外にも、「うちの店の近所に押し紙(実際に家庭に配る以上の部数を本社から受けとり、余りを捨ててしまうこと)を受け入れている販売店がある」などと新聞販売店のタブーを暴露しているのである。 ところが、このホームページの存在が最近、朝日新聞社内で問題になったという。「3月下旬に、このページの存在が朝日新聞の販売局員の耳に入り、大慌てになったといいます。A氏が所属する販売店の店主を通じて、本社の販売局から、『拡販手当の数字と、本社に対する批判的な意見は削除してほしい』とA氏に要請があったそうです。A氏は当初、『個人の意見を書いたホームページに介入するのは言論統制ではないか』とずいぶん怒ったようですが、販売店員としての生活を考え、削除要請を受け入れることにしたようです」(前出・都内の販売店主) 事実、4月になってA氏のホームページから前述の「拡販手当」の具体的な数字が削除されていた。 A氏を直撃した。 ――朝日新聞本社から削除の要請があった? 「スミマセン、その件については、なにもお話しできません……」 朝日新聞社広報室では、次のような見解を寄せた。 「ホームページを見た所長が、公表していない営業上のデータを書き込むのを控えるように注意したということです。朝日新聞社内で検討して内容の削除を求めたということはありません」 いずれにせよ朝日新聞は、A氏の告発している歪んだ販売店の実態を早急に是正すべきだろう。 |
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