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今日、沖縄慰霊の日(H17.6.23)
 昭和20年の今日、沖縄守備隊の牛島司令官が、現豊見城市の丘にある海軍司令部壕で自決した。昭和20年4月頭にアメリカ軍が沖縄への攻撃を始めてから、約3ヶ月後のことだ。

 アメリカ軍が上陸したのは、北谷から読谷の海岸であった。当時、沖縄守備隊の司令部は首里城に置かれており、そこから北谷までは10kmほどしかない。そして、首里城への猛攻により、司令部は豊見城まで退却した。首里から豊見城まで直線距離で5kmしかない。なんと、アメリカ軍は上陸地点から豊見城の司令部を降伏させるまでの15kmの行軍に3ヶ月もかけることになったのだ。沖縄守備隊は、非常によく戦ったと言える。

 私は、今までに10回程度沖縄を訪れたことがある。そのたびに、読谷、北谷、首里、豊見城、糸満に足を運び、アメリカ軍の暴虐と日本軍の奮闘の軌跡をたどったのだ。

 日本一のクオリティーペーパーである朝日新聞によれば、日本は沖縄を捨て石として見捨て、日本軍が住民を虐殺したとされる。

 確かに、アメリカ軍の猛攻の中、狭い塹壕の中で統制を失った日本軍による略奪や、住民の殺傷行為があったという証言はあり、そういった不幸な事件が発生していたであろうことはある程度想像できる。しかし、沖縄には確認されているだけで数百の塹壕がある。果たして、その塹壕のほとんど全てで日本軍による住民への略奪や殺傷行為があったのであろうか?答えは「否」である。実際に沖縄に行って調べてみると、日本軍による略奪があったと証言する人は、非常に少数であることがわかる。

 日本軍は、強大で暴虐なアメリカ軍を前に3ヶ月間もよく戦った。本土からは戦艦大和を中心とする特攻部隊が出撃し、果敢に奮闘した。二度と生きて帰ることがないことを決意した若者たちによる菊水作戦である。この菊水作戦は一号〜十号まで実施され、数千名の若人が靖国の桜となったのだ。

 朝日新聞は、日本は沖縄を見捨て捨て石としたという。

 今から60年前、日本は沖縄を守るために、日本に最後に残された戦艦大和を中心とする水上戦力の全てを投入した。また、本土に残っている航空機の殆ど全てを、沖縄を守るために菊水作戦に投入し、その全てを失った。日本は、本土を守る兵力の殆ど全てを、沖縄を守るために使ったのだ。

 アメリカ軍の暴虐のもと、沖縄のガマ(自然の洞窟。塹壕として使われた。)のなかで、実際に不幸な事件が発生したであろうことは否定しない。しかし、それは少数であり、殆どの日本軍は沖縄を守るために戦い、散っていったのだ。

 「沖縄県民斯(カ)ク戦ヘリ」

 これは、牛島司令官が大本営に対して発信した最後の電文である。沖縄県民の奮闘を讃えた電文だ。

 そして、「矢弾尽き天地染めて散るとても 魂還り魂還りつつ皇国護らん」「秋待たで枯れ行く島の青草は 皇国の春に甦らなむ」という辞世の句を残して、手榴弾により自決した。
   牛島司令官自決の部屋(1)自決した際の手榴弾の破片後がよくわかる。
   牛島司令官自決の部屋(2)自決した際の手榴弾の破片後がよくわかる。
   沖縄守備隊司令部壕(1)野戦病院
   沖縄守備隊司令部壕(2)司令部壕通路
   沖縄守備隊司令部壕(3)突撃口。ここから、アメリカ軍へ特攻をしかけた。
   沖縄守備隊司令部壕(4)

 今、ニュース23で筑紫哲也のジジイが、「軍に対する不服従」を貫き通した住民だけが助かった。軍に従った住民はみんな殺されたと言っている。

 沖縄における死亡割合のグラフを出して、軍の少なかった地域は死者が少なく、軍の多かった地域は死者が多いと説明している。あまりにもアホらしくて言葉が出ない。

 地図を見ると、軍の多かった所は人口の多い地域で、軍の少ないところは人口の少ない地域だ。これではアメリカ軍の攻撃の激しさも変わってくるだろうことは容易に想像できる。

 筑紫哲也には、極限に追いつめられた人間の心理に対する想像力が全く欠如している。彼は生まれて70年、常に人を追いつめることはしても、自分自身が追いつめられることはなかったのだろう。彼は強者なのだ。

 戦争は、人間を極限状態に追いつめる。そして、通常の生活では思いも寄らないことが生じてしまうことは歴史が証明しているではないか。しかし、そんな極限状態の中、選択できるオプションの中で自らと、自らが愛する人、人々を守るために人は戦うのだ。アメリカ軍にとらわれて、陵辱されむごい殺され方をするのであれば、愛する家族を自らの手で葬ろうと思い集団自決をした人々も多くいた。我々は、それを非難することはできはしない。

 ガダルカナル、サイパン、硫黄島の激戦で共通することは、アメリカ軍は殆ど捕虜を収容していないということだ。当時アメリカの従軍記者が書いた記事に「アメリカ軍は積極的に捕虜をとろうとしない」とある。TIME誌の表紙を、アメリカ兵が妻のために戦場から持ち帰った日本兵の骸骨が飾ったこともある。

 このような事実を元に、日本ではアメリカは捕虜をとることせず、敗残兵を虐殺し、住民も陵辱して虐殺すると信じられてきた。それを覆す事実はなかったのだ。そんな中で、住民の集団自決といった不幸な出来事も起こってしまったのだ。当時は、みなそれが最良だと信じていた。

 何度も言う。日本は意図して沖縄の人たちに多数の犠牲者を出したのではない。日本はその持てる力の殆どを使って沖縄を守ろうとしたのだ。それは歴史の事実が証明している。

 今は、差し迫った戦争の脅威はない。しかし、現実に数十人から数百人の日本人が、北朝鮮に拉致され、殺されている。朝日新聞や筑紫哲也は、そういった人たちを黙殺してでも、北朝鮮にこびへつらうことを選択するのだろう。アッサヒ新聞はこのような売国奴を絶対に許さない。いままさに拉致され殺されつつある人々を救いたい。それは、沖縄を救いたいと切に願っていた、当時の日本人の心と同じ物だと確信できるのである。


関連記事:沖縄慰霊の日によせて(平成十二年六月二十三日)

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